「イクメンは出世できない」ということに対しては様々な意見があります。
そう断定してしまうと意見が分かれるのは当然だと思いますが、私は「イクメンは出世できない」というのはあながち間違っちゃいないと思っているタイプです。今日はその理由についてです。
目次
「イクメンは出世できない」前編と後編の内容
前編・後編に渡ってアップ予定です。
前編(今回記事)
- 「イクメンは出世できない」なんてよく言われるが
- 「イクメン」とは?
- 日本には「イクメン」が出世しにくい背景がある
- 前編のまとめ
後編(次回記事)
- 前編のおさらい
- 反論もあると思う
- 「イクメン」自体が過渡期だ
- その上で「イクメン」になりたいのかどうか?
- 最後に
「イクメンは出世できない」なんてよく言われるが
「イクメンは出世できない」ということを耳にしたことありませんか?例えば、こんな記事。
- 「イクメンは出世できない」は本当か|WOMAN SMART|NIKKEI STYLE
- 国と企業が推奨しても「イクメン」が出世できない理由 – エキサイトニュース
- イクメンはスーパーマンではない。イクメンでいながらの出世は無理! – 家庭円満.com
(最終閲覧日:全て2017.7.23)
上記はいずれも、現代日本において「イクメンは出世できない」ということを肯定しいる記事です。私はこれらの記事を読んでみて、「イクメンは出世できない」ということは”間違っちゃいない”と思っているタイプです。
「イクメン」とは?
ちょっとここで、改めて「イクメン」って何かを考えてみたいと思います。「イクメン」とは、「育児をするメンズ」の略が語源と言われています。それならば、お父さんは皆、少なからず「イクメン」になるわけですが、実際に意味するところはなんでしょか?
厚生労働省は、2010年より「イクメンプロジェクト」を始動しており、その推進サイトにはイクメンをこう定義しています。
イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性のこと。 または、将来そんな人生を送ろうと考えている男性のこと。
引用元:イクメンプロジェクトとは|プロジェクトを知る|育てる男が、家族を変える。社会が動く。イクメンプロジェクト(最終閲覧日:2017.7.23)
「イクメン」という言葉から、私が更にイメージするのは下記のようなことです。
- 育児休暇を積極的に取る
- 早く帰って家族の団欒を大切にする
- 子どもの行事を大切にする(運動会、学芸会等の参加)
- 子どもが病気の際は積極的に看護する
- 積極的にオムツ替えや子どもの面倒を見る
- 寝かしつけをする
- 休みには子どもの遊び相手になってあげる
- 子供が大好き
- 家事を積極的にする
- 奥さんも大事にする
- 家族を大切にする
他にも色々あると思いますが、上記のような特性を持っている男性を世の中は「イクメン」と呼んでいるように思います。
日本には「イクメン」が出世しにくい背景がある
日本には「イクメン」が出世しにくい背景があるように思います。
例えば、イクメンから連想される「育児休暇を積極的に取る」「早く帰って家族の団欒を大切にする」について考えてみても、この2つを積極的にしたい男性は「子どもを理由に会社を積極的に休む」「残業せずに早めに家に帰る」ことを厭わない、或いはそうしたいと願っている男性ともいえます。
だけど、現代日本の企業では、残念ながらそれを必ずしも良しとしていない。或いは、そうしたくてもそうできない背景が、日本の多くの企業にはあるのではないかなあと思います。それは、男性の育児休暇取得の低さが物語っています。
- 男性の育休取得率3.16% 16年度、過去最高:日本経済新聞(最終閲覧日:2017.7.23)
実は、残業時間に関しては、他の国に比べてずば抜けて多いというわけではないんですね。
- 世界の労働時間ランキング、日本は何位?|第22924号 | 産業保健新聞(最終閲覧日:2017.7.23)
日本は世界の中で16位。土日休み、祝日が多いことが起因しているようです。が、サービス残業、通勤時間の長さなど統計では見えてこない日本的な背景があると個人的には思っています。
そして、冒頭に紹介した「イクメンは出世できない」は本当か|WOMAN SMART|NIKKEI STYLEの記事の中ではこうも言っています。
正しく言うと、現在の日本のコンサバティブな会社ではイクメンは出世できない。それは全くいいことではありませんが、現実です。
今の日本では、能力主義や成果主義はなかなか根付きません。結局、お城に詰めていて殿が呼べばすぐに「ははー」と駆けつけられる機動力と、上司が会社にいる間は帰らない時間奉仕力がモノをいうのです。つまり会社に対する可処分時間が多い人が、「仕事ができる」「使いやすい」と判断され、出世もするのです。(最終閲覧日:2017.7.23)
世の中も変わりつつはあると思うのですが、私の経験や、私が見える限りの周りを見渡した感覚で言っても、上記に関してはまだまだ根強く日本に残っている風土じゃないかなあと感じます。
そして、「イクメンはスーパーマンではない。イクメンでいながらの出世は無理! – 家庭円満.com」のなかで、筆者のみちおさんは「イクメンでいながらの出世が無理」な理由をこういっています。
- 労働時間が限られてくる
- 急な休みを取らざるを得なくなる
- 仕事のスキル向上のための自主学習ができない
- 付き合いが悪くなる
これもやっぱり間違っちゃいないと思うわけです。今の日本においては、「イクメン」になることと「出世」することは相反する要素がいっぱいのように思います。あっ、一般的な日本の企業では、ということですけどね。
前編のまとめ
前編では、「イクメンは出世できない」の記事を紹介し、イクメンの定義やイメージするイクメン像、イクメンが出世しにくい日本の背景について考えてみました。
次回記事にて、「イクメンは出世できない」ことについて反論があることや、男性の子育て環境が過渡期であることなどについて考えてみたいと思います。そして、やっぱり「イクメンは出世できない」と思うわけです。後編に続きます。
あ、私見がたっぷりなので宜しくお願いします^^
◆後編はこちら→
https://ikujist.com/「イクメンは出世できない」間違っていない(後
スポンサーリンク
コメント