先日、Eテレの「まいにちスクスク」という番組で、「子どもの社会性の発達」について取り上げていました。
4回シリーズのうちの「うちの子自己チュー?」という回で、「3、4歳の子の友達とのケンカに、親がどう関わるべきか?」について紹介していました。今回は、その番組を見て、学び・考えたことをシェアしたいと思います。
目次
教えてくれたのは?
今回教えてくれたのは、東京家政大学 ナースリールーム 主任保育士の井桁 容子(いけだ ようこ)さんです。
子どもはケンカから学ぶ?
井桁先生は、「ケンカは人の気持ちに気づけるチャンス」だとおっしゃいます。
ケンカすることで、相手にも感情があることを学ぶのですね。
だから、相手の思いにも気づけるような、一見悪いものでしかないように思える”ケンカ”も体験としては必要ななんだそうです。
子どものケンカを親が止める判断基準
そうはいっても、子どものケンカも度がすぎることもあります。
親が子どものケンカを止める判断基準はあるでしょうか?
井桁先生は「相手に怪我をさせるようなことは止める」とおっしゃっています。
例え、ケンカも学びの場であるとしても、当然ならがら怪我をさせるのは良くないですよね。
子どものケンカを親が仲裁する際の注意点
たとえ怪我まで発展しないにしても、度が過ぎて泣かせてしまったり、叩いたりした場合、親の仲裁が必要なこともありますね。
井桁先生のアドバイスとしては下記を挙げています。
- 相手の気持ちに気づけるような言葉を添える
- 具体的な内容を添える
- 否定的な言葉を良い言葉に変える
相手の気持ちに気づけるような言葉を添える
「〇〇ちゃん、悲しがっているよ」などがそうでしょうか。
具体的な内容を添える
仲裁の際は具体的な内容を添えるといいそうです。
「他のおもちゃ、ママも一緒に探そうか?」などでしょうか。
否定的な言葉を良い言葉に変える
井桁先生があげた例で言うと、「〇〇ちゃん、大っ嫌い」と子どもが言った場合、「悲しい思いをすることは言わない方がいいね、大好きって言われる方が嬉しいよ」と返す例を出されていました。
そこで「そういうこと言わないの!」と親も否定的な言葉で返すのは見本にならないそうですよ。
子どものケンカを止めるのに、指示的・否定的な言葉は良くない
子どもの喧嘩を止めるのに、指示的・否定的な言葉は良くないそうです。
「そんなこと言わないの!」もそうですね。
「やめなさい!」だけもそうですよね。
それは、指示的・否定的な言葉は、大人がその場を早く収めたいがための言葉だそうです。
いい子を急がない
井桁先生は、最後にこんなことをおっしゃっていました。
「いい子を急がない」と。
先ほどの、指示的・否定的な言葉でケンカを止めるのは、その場では子どもはおとなしくなるのかもしれません。
その場限りのいい子を目指すのではなく、将来的に良くなる言葉がけが大事ということでしょうか。
先にあげた仲裁の際の言葉がけが役に立ちそうです。
さいごに
子どものケンカはどこで止めるべきか悩やみますよね。
「いい子を急がない」で、親もどしんと構えて見守りたいものです。
それでも、外で他の子とケンカしてしまった場合は難しいこともあります。
その辺は臨機応変に対処していく必要はあるかなと思います。親にも経験が必要ですね。
【参考】Eレテ、まいにちスクスク「子どもの社会性の発達(1)うちの子自己チュー?どうすれば?」(2017/10/9放送)
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