スロー・ペアレンティングってご存知ですか?
育児雑誌の「月刊 クーヨン」の2017年10月号中で、『提案!「ゆっくり親」になりましょう』という特集が組まれています。その特集の中の1つとして、「スロー・ペアレンティングしませんか?」という記事がありました。
「スロー・ペアレンティング」ってどんなものかをお伝えします!
目次
月刊クーヨンとは?
「月刊クーヨン」は、クレヨンハウスの発行する育児雑誌。子ども、女性、オーガニック、家族をキーワードに、子どもとの暮らしを応援する雑誌です。
スロー・ペアレンティングとは?
スロー・ペアレンティングとは?
簡単に言うと、急がず、じっくり、ゆったり子育てをすることを言うようです。
デンマークに、その名も「Slow Parenting」というNGO団体があります。
代表のヘレ・へックマン(Helle Heckman)さんは、著書「Slow Parenting」の中でこう問題提起しています。
ちいさい子どもたちは、わたしたちが成長と効率を容赦なく求めるために、大きな代償を払わされているのではないでしょうか。
『月刊クーヨン』2017年10月号,p.16,クレヨンハウス
乳幼児期は、その後の人生に莫大な影響を、及ぼします。子ども時代は急いで済ませたり、軽く扱っていいものではありません。『時間のあるときに』と延期もできません。子どもの成長には、たくさんの『質のいい時間』が必要です。大人が待つこと、耳を傾けることができたら、その瞬間に、子供の成長には何か新しいことが起こるものなのです。
『月刊クーヨン』2017年10月号,p.17,クレヨンハウス
そんなことから、ゆったり子育てを提案しています。
スロー・ペアレンティングに必要な5つのこと
ヘレ・へックマンさんは、スロー・ペアレンティングに大切なこととして、5つ挙げています。
- しあわせな眠り
- 体を動かすこと
- 楽しい食事
- リズムの繰り返し
- 意識的な子どもへの関わり
リズムと繰り返しのある生活は、子どもに安心感を与えるそうです。
そして、「意識的な子どもへの関わり」に関しては、子どもの良いお手本になれるよう大人も学んでいきましょうと言っています。
親が良いお手本になるためのアドバイスとして、下記を挙げています。
- 大人はあえて家の中の仕事を黙々とする
- テレビ・ラジオはオフにする
- すべてを「ゆっくりと」やる
- 何事も「たのしんで」やる
- 子どもに何が起きているか、よく観察する
子どもは全て模倣から始まるそうです。テレビやラジオからの過剰な情報を制限して、最大の模倣ネタである親が、仕事を黙々とこなし、ゆっくりと楽しんでことが子どもによい影響を与えると言っています。
そして、スローな中で、子どもの変化を観察するということ。
こういったことを大事にして、ゆったり育児しようというのが「スロー・ペアレンティング」とのことです。
感じたこと
5つの大切なことは、どの親もある程度大切なことだという認識はあるのではないでしょうか。
だけど、私も含め多くの親が忙しすぎて、本当の意味でそれができている人は少ないかもしれません。
親も、社会全体がスピードや効率を求める傾向にある中で、必死なんですから。
子どもには、その流れに押し流されないようにと早期に色々詰めこもうとする。
だから、本来優先されるべき睡眠を削って、塾や習い事をさせたりするのかもしれません。
そうすることで、もっと流れが速い社会にしているのかもしれないなあと思ったりもします。
日本社会においては特に、ゆっくり子育てするということは勇気がいることであり、難しいのかもしれません。
さいごに
この記事を読んで、どのように子育てしたいかを改めて考えさせられました。
私は、スロー・ペアレンティング賛同派のようです。
お子さんをお持ちの皆さんは、どう考えるでしょうか?
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