「将来お金に困らないように、子供には正しいお金の遣い方を身につけさせたい!」
そう思いますよね。
今回は、子供にお金の使い方と生きる力を身につけさせる「おこづかいトレーニング」についてです。
目次
お金の使い方を学ぶには、実際使ってみることから
お金の使い方を覚えるには、まずは使ってみないと覚えられません。
要は、子供におこづかいをあげて、子供自身がお金を使う体験が必要なわけです。
だけど、ただ与えればいいってわけでもありません。
「正しいお金の使い方」を伝えるには、「おこづかいの運用の仕方」をしっかり考えないといけませんよね。
「だけど、どうしていいのかわからない、、、」ってのが現実だったりします。
そんな時、お小遣いの運用方法として「岩下式おこづかい」を参考にしてみるのも一つの手です。
「岩下式おこづかい」とは
「岩下式おこづかい」とは、おこづかいを通して子供にお金の使い方と生きる力を身につけさせる方法で、ファイナンシャルプランナーの岩下桂子さんが下記の本で提唱しています。
かしこい子どもを育てるおこづかいトレーニング―お金のやりくりで生きる力が身につく
子どものものは子どもがやりくり」!おこづかいを上手に与えて上手に管理させ、子どもの生きる力を伸ばす実践的ノウハウを大公開。「お手伝いに報酬をあげてもいい?」などの悩みにもこたえる。別冊オリジナルおこづかい帳つき。 Amazon内容紹介より
実際に岩下さんが子供たちへ実践した方法をベースにつくりあげた「お金の使い方と生きる力を身につけさせるためのおこづかいの方法」が書かれています。
「岩下式おこづかい」のルール
「岩下式おこづかい」には10のルールがあります。
- おこづかいは決まった額でやりくりを
- 子どもが買う物に文句を言わない
- おこづかいをもらったら、すぐに一定額を貯金する
- 学校で必要な道具の代金も、半額は自分で出す
- おこづかい帳は正直につける
- 借金・前借りは絶対にしない
- 毎月、必ず寄付をする
- 毎月、月末に必ず決算する
- 月末に残ったお金は貯金に回す
- 不明金にペナルティを課さない
親にとっては、2番の「子どもが買う物に文句を言わない」というところが肝になりそう。覚悟が必要。
あとは、6番の「借金・前借りは絶対にしない」というのも、お金が足りなくなったりした子供が泣きついてきても心を鬼にしてかからねばなりません。
それでも、子供が守るべきルールが大半ですね。子どもも慣れるまでは大変そうです。
いくらあげればいいのか
ちなみに、おこづかいの金額としては、岩下さんは「子どもの年齢×400円」というのを編み出したそうですよ。
これは、文房具などの学校で必要なものや洋服、おもちゃや娯楽費も含めて入った金額。
「岩下式おこづかい」 で身につくこと
ルールだけ聞くと親も子も大変そうですが、その分身につくことがありますね。
本から引用すると、
岩下式おこづかいとは、おこづかいを通して、子どもに
1.自分で考え、判断する習慣をつける
2.欲望を抑えることで、自分を律する精神力をつける
3.物を大切にする気持ちを芽生えさせる
4.社会への関心を育てる
ことができるそうです。
金銭教育だけでなく、かしこく生きる力も身につきますね。
各家庭に合わせて工夫する必要
「岩下式おこづかい」は、とっても完成されたおこづかいの運用法ですね。
ですが、それぞれの家庭で金銭の状況は違うし、目指すところも違うかもしれません。
私の見解ですが、「岩下式おこづかい」をベースに我が家流にアレンジしていくのが自然だと思います。
「岩下式おこづかい」をベースにやって行くと決めたら、
- おこづかいをあげて子ども自身に管理させる意義・意図を明確にして、子どもに伝える。理解するまで話し合う
- ルールは”我が家”に合っているかを検証し、必要があれば”我が家流”にする。
- どの範囲まで子どもに買わせるかを決め、「年齢×400円」をベースに多いか少ないかを考慮して金額を決める。
- できれば、家計簿を見直して、かかりそうな金額が妥当かどうか判断する。
というのがいいかなと思います。
「なかなか我が家流にアレンジするのも難しいし、金額の妥当性も検証が難しい、、、」
そうならば、「年齢×400円」「岩下式のルール」でまずは始めてみて、問題があれば随時修正を加えていく。というスタンスでもいいんじゃないでしょうか。
その場合、「様子を見て金額変更もありうる」ということを、子供と話し合い、共通認識としておくことが大事ですね。
そして最も大事なことは、「なぜ、このようなおこづかいの運用をするのかを子供に伝え、話し合っておく」ということ。
さいごに
岩下桂子さん提唱の「岩下式おこづかい」は、かなり子供達に任せる部分が多いですね。
その分、親の覚悟も大切。
「子供を信じてうるさく言わない」「失敗も成功のうち」「足りなくなっても援助はしない」
そのような覚悟。
その分、子どもに金銭感覚、お金の使い方を覚えるには効果がありそうです。
◇今回紹介した本はこちら↓
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