『「非認知能力」の育て方:心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』という本は、「非認知能力って何だろう?」「子どもの非認知能力を家庭で育てるにはどうすればいいの?」などの疑問を持つお父さんお母さんに参考になる本です。
わたしは、父親になって約10年が経ち、今までに沢山の育児書を読んできました。このブログでも育児書の書評を何冊も書いています。
子育て中の方の参考になればと思い、今まで読んだ育児書のレビューを書いていますが、今回は、『「非認知能力」の育て方』のレビューです。
目次
育児書「『非認知能力』の育て方」の概要
著者は、ボーク重子さん。
ICF認定ライフコーチ、アートコンサルタントの方です。アメリカで子育てを経験して、現在は全米や日本各地で、子育て・キャリア構築・ワークライフバランスについて講演会やワークショップをされている方です。
そんなボーク重子さんの子育て経験や、ライフコーチの知識から書いた「子どもの非認知能力を育てる」ための本です。
「非認知能力」について知りたい、家庭で子どもの非認知能力を育てる方法を知りたい方に最適な本。
- 発売日: 2018/10/26
- 出版社: 小学館
- ページ数: 224ページ
「非認知能力」とは?
「非認知能力」って何でしょうか。
『「非認知能力」の育て方』には、
「テストの結果」や「IQ(知能指数)」などの数値化できる能力ではない、総合的な人間力のこと
「非認知能力」の育て方;p6
とあります。もっと言うと、
「くじけない心」「想像する力」「コミュニケーション力」「問題を見つけ、解決する力」「行動する力」「やり抜く力」「我慢する力」などの「生きる力」
のこと。
育てたいですよね。子どもの「非認知能力」。
育児書「『非認知能力』の育て方」を読んだ感想
一言で言うと、『「非認知能力」の育て方』は、「子どもの非認知能力を家庭で育てるにはどうすればいいか」がわかりやすい本です。
「非認知能力」を育てることが大事だとわかっても、家庭の中で何をどのようにして実践していけばいけばいいか分からなかったりします。
その点、『「非認知能力」の育て方』には、「非認知能力」を育てる方法について、家庭の中で実践できるように書かれているので助かります。
ボーク重子さんの家庭では、子どもの非認知能力を伸ばすために、特に「家庭でのルールづくり」「対話」「遊び」の3点を大事にしていたそうですよ。
『「非認知能力」の育て方』を読んで、個人的には下記の3点がよかったところです。
- 「非認知能力」を育てるためのルール作りがわかりやすい
- 「遊び」の重要性がわかる
- 親子ともに「自己肯定感」を高める重要性が認識できる
それぞれ説明していきます。
「非認知能力」を育てるためのルール作りがわかりやすい
ボーク重子さんは、「非認知能力」を伸ばすために「家庭でのルールづくり」が大事であると言います。
自由に発想させたり、やらせたりすることが大事だというのはわかります。
では、なぜ「ルール」が大切かというと、無法地帯で育つのは自分勝手で他者への思いやりに欠けた衝動的な子になるから。
どこまてやっていいか限界を知らなければ、逆に不安になり安心感がなくなり、自信を持つことができない。
ルールを作ることで、下記の効果が得られるそうです。
- 自信と達成感が得られる
- 子どもが小さな頃からはじめれば、良い習慣になる
- 子どもの自主性が育つ
- コミュニティの一員になる訓練ができる
- 一度ルールを決めたら、親がいちいち迷わずに済む
- 自制心を鍛えることができる
上記の理由により、家庭でのルールづくりは大切なんですね。
ルールを作る際に気をつけることもあります。
- たくさんのルールを作りすぎないこと
- ルールの内容が年齢相応であること
- ルールを決める話し合いに子どもも参加させること
そんなことを気をつけて、家庭のルール作りをしていけば、子どもの「非認知能力」を伸ばしやすい環境ができるわけです。
著者のボーグ重子さんが家庭で実践した具体例も示されており、家庭のルールづくりにとても参考になります。
「遊び」の重要性がわかる
「非認知能力」を育てるのに、「遊び」が重要であることが『「非認知能力」の育て方』には書いてあります。
先にも書きましたが、子どもの「非認知能力」を伸ばすには「遊び」がとても大切。
「遊び」は、創造力、自制心や共感力、問題解決能力を高めてくれます。
行き過ぎた早期教育は、子どもを精神的に不安定させる、などの研究結果も示されていたりします。未就学時期に思いっきり遊んだ子の方が学業成績が上がる傾向にある。
『「非認知能力」の育て方』には、そのような調査結果なども完結に示されています。
「遊び」に関しては、私もとても大事にしていることで、改めてその重要性を実感したしだい。
親子ともに「自己肯定感」を高める重要性が認識できる
「自己肯定感」が低いと、「非認知能力」も育ちません。
「自己肯定感」の高さは、色々な面で優位に働くので重要です。
子どもの「自己肯定感」を育む方法として、下記をあげています。
- 子どもに頻繁に声かけをする
- 子どもの話をよく聞く
- 親が感情に左右されない
- 子どもに感謝する
- 子どもをよく見て、よく褒める
- 子どもを他人と比べない
- 欠点を直すより、長所を伸ばす
- 子どもに決断させる
- 選択股を用意して、自分で決める力を育む
- やってあげるのではなく、手本を見せて手伝う
- 子どもの感情が爆発したときは、子どもを責めない
- あるがままの子どもを認める
そして、親の幸福感は、子どもに伝染するようで、親も自己肯定感をあげることが大切とのこと。
だから、親も自己肯定感をあげる必要がありますね。今からでも遅くはありません。
「完璧を求めない」ってことが大事だったりもするんですよね。
さいごに
最近よく聞く「非認知能力」。
この手の本は難しく書かれている本もありますが、『「非認知能力」の育て方』は、とてもわかりやすく書かれていました。
『「非認知能力」の育て方』は、どうやったら家庭で子どもの「非認知能力」を育てることができるか、実践的に書かれているので、読んでみて損はない本でした。
気になったら読んでみてください。
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