先日、NHKの番組「うわさの保護者会」で「ゲーム時間を減らそう大作戦」というテーマの放送回がありました。
その中で、ゲーム時間を減らす方法が紹介されていましたが、私が一番感銘を受けたのが「遊びの達人」の言葉。
今回は、番組を見て学んだ「子どものゲーム時間を減らす方法」「遊びの環境作り」についてシェアします。
目次
ゲームは悪か?
ゲームは悪でしょうか?
そうは思いません。
楽しいし、いいこともたくさんあります。
「やりすぎる」ことが問題だと思っています。
例えば、「お酒は悪か?」と聞かれたらどう答えますか?
酒嫌いの方は別として、「適度に楽しむ分にいいんじゃないかな」ということだと思います。
ゲームも同じ。
適度に娯楽を楽しむこと自体が悪いわけではありません。
やりすぎることが問題
ゲームをやりすぎてしまうことに問題があるんですよね。
番組の中でゲーム依存症について触れていました。
樋口進医師(久里浜医療センター)によると、ゲーム依存症になると
- 長時間ゲームをしないと「イライラして不機嫌になる」「何もしなくなる」などの特異な症状が出る
- その結果「成績が大幅に下がる」「学校に行けなくなる」「親子関係が悪くなる」といった明確な問題が出る
そうです。
ゲーム時間を減らす一つの方法
「ゲームの時間を置き換えることができる『熱中できること』『楽しいこと』を見つけることが一つの解決策である」と樋口医師はいいます。
その例として、ある小学生の子(Aくんとします)のゲーム漬けを改善する試みがなされていました。
Aくんは、タブレットゲームに夢中で、wifiがない環境にはいきたくないそうです。
そんなことで登場したのが、「遊びの達人 」関戸博樹さん。
プレーグラウンドのプレイワーカーを長年務め、現在はフリーランスとして、冒険遊び場協会の理事、遊び場の環境づくり、遊びや子ども、子育てに関わる講座や研修などをされています。
◆ちなみに、冒険遊び場、プレイグランドを知らない方をこちらをどうぞ→子供が遊びをつくる遊び場「冒険遊び場」とは?
Aくんにゲーム機をリュックに入れて持たせたまま、プレイグランドに連れていき遊ばせます。
関戸さんが用意したのはダンボール。
Aくんが始めた何気ない遊びの工夫に目を止め、褒める関戸さん。
するとAくんは、スイッチが入ったように遊びを工夫し始め、秘密基地作りに夢中になります。
持ってきたゲームに触れることもありませんでした。
◆冒険遊び場のホームページはこちら→日本冒険遊び場づくり協会 – 遊び あふれる まちへ!
関戸さんから学んだ大事なポイント
番組の中で関戸さんが言及したポイントは下記。
ゲーム時間を減らすための方法という意味だけでなく、より良い遊び環境作りのために大切なことを伝えてくれています。
- 子どもは環境素材道具を提供すると自由に遊ぶことができる
- 子どもは本来遊ぶ力を持っている
- 良いところをみつけたら全力で褒める
環境を整えて、あとは子どもの遊ぶ力に任せるといいのですね。
必ずしも遊びを先導する必要なく、きっかけを与えたり手助けをするぐらいのイメージですね。
これ、子育て全般に適用できる考えなんじゃないかと思います。
そして、こんなこともおっしゃっていました。
- 家の中でも、なんでも作って良いスペースを作ると良い
- ゲームを否定しないことも大事
あくまでゲーム時間を減らす作戦として紹介されましたが、個人的に、自分の想像力を使って遊ぶ環境を、家の中にも作ってあげたいと思っているので参考になります。
さいごに
「ゲーム時間を減らしたい」というテーマでしたが、「テレビ時間」「ユーチューブ時間」などにも言えることですね。
ある種の依存性があって、ハマりすぎると他のことが疎かになってしまう、そんな状況を変えたい場合に参考になると思います。
それでだけでなく、元来、遊び自体は子どもに必要なものですから、より良い遊び環境を作ってあげたいと思う時にも役に立つ内容でした。
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