子どもが描く絵。家で遊びながら描く絵に、保育園・幼稚園・学校で描いてくる絵。
親として、子どもの絵を見る機会はたくさんありますけど、「子どもの絵をもっと楽しめたらいいのにな」なんて思ったりしませんか?
今回ご紹介する「おえかきウォッチング」という本は、子どもの絵の発達段階のことや、子どもの絵の見かた・楽しみかた、子どもを絵嫌いにさせないためのアドバイスなど分かりやすく解説してくれている本です。
私も読んでみて、子どもの絵の見かたが変わりましたし、確かにもっと楽しめるようになりました^^
目次
オススメ本「おえかきウォッチング」の概要
おえかきウォッチング―子どもの絵を10倍たのしむ方法
(出典:Amazon)
著者は、なかがわ ちひろ さんです。
東京芸術大学美術学部芸術学科を卒業して、大学で絵の講義もされていた方です。絵本も描いていらっしゃいます。
内容は、子どもの絵の発達段階をわかりやすく順に追って説明してくれます。
学術的でこむずかしい文面ではありませんし、やさしいタッチの挿絵も盛り込まれていて読みやすい本です。
実例もたくさん載っていて、「うちの子もこういう絵描いてるな〜」なんて共感しながら読み進めることができますよ。
そんな中に、子どもの絵の見かたや楽しみかた、子どもを絵嫌いにさせないアドバイスなどをところどころ盛り込んでくれています。
読んでよかった理由
冒頭にあるように、この「おえかきウォッチング」を読むと「子供の絵をもっと楽しめるようになるから」というのが最大で、最終的な理由です。
もう少し深掘りしていると、下記のような理由があります。
読んでよかった理由1:子どもの絵の発達段階がわかる
この本は、子どもの絵の発達段階を順に追って説明してくれています。
”なぐりがき”から始まり、”まる”だけの時期、”まる”と”線・点”で描く時期、それらの集合体で描く時期、地面が現れる時期や、”いつも同じ”絵を描く時期なんかもあるそうです。
男の子と女の子の描く絵の傾向の違いなんかも説明されています。
それらを知っているだけでも、子どもの絵の見たかたが変わりますよね。
読んでよかった理由2:子どもを絵嫌いにしないですむ
子どもの絵の発達段階を知ると、大人が思う絵の描き方に当てはめないですみます。
子どもには”まる”に”線”の手足を生やす絵を描く時期があります。
発達段階を知っていれば、「胴体がないんじゃない?」なんていう指摘がいかにしょうもないことかがわかります。
発達段階を理解していると、ウマイ・ヘタだけではない、その時期ごとの”褒めポイント”がたくさんあることに気づくことができます。
子どもは習得した自分の描ける精一杯の方法で、世の中を表現しているわけですからね!
それなのに、大人が思う”絵はこう描くべき”を押し付けたら、子どもは絵嫌いになってしまうかもしれません。
「絵を描くことが楽しい」、それで十分なんですよね。
そんなことを気づかせてくれます。
読んでよかった理由3:子どもの”そうぞうりょく”を伸ばすヒントがある
この本には、想像力・創造力を伸ばすヒントもありました。
そのうち習であろう「遠近法」。
「絵は遠近法で描くべきだ」なんてルールは本来ないわけです。
遠くにあったものを大きく描いたっていいんですよね。
子どもが色々描けるようになってくると、ついつい描き方を教えたくなっちゃうんですけどね。
この本はその必要はないと教えてくれます。
想像力豊かな子どもの発想を、大人の凝り固まったルールで縛る必要はないということですね。
「遠近法」を教えなくても、絵を描く楽しさを知っていれば、いづれ時期がきたときに自ら学ぶでしょう。
これは絵に限ったことではなく、他のことにも言えそうです。
これからは、想像力・創造力がより求められる時代。
子どもの”そうぞうりょく”を奪わないようにしたいですね。
読んでよかった理由4:だから、純粋に子どもの絵を楽しめるようになる
そんなこんなで、この本を読むと、純粋に子どもの絵を楽しめるようになるんじゃないかと思います。
「うちの子、へんな絵を描いているけど大丈夫かな・・・」
「絵の描き方を教えてあげないとな」
なんて不要な心配をしなくすみますね。
単純に、親子ともども絵を楽しめばいいのです、ウマイ・ヘタは置いといて!
さいごに
ということで、親になると子どもの絵に触れる機会は多いですから、「おえかきウォッチング」のような本を通して、子どもの絵への向き合い方を知っておくことに損はないんじゃないかと思い、ご紹介してみました。
参考になれば幸いです。
スポンサーリンク