夏も近づき、水遊びシーズン到来です。海での水難事故が多くなる時期です。
前回記事では、子供と海遊びに行く前に親が知るべき海での”危険”についてご紹介しました。今回は、その後編として、海での”安全対策”についてご紹介します。
目次
前編と後編
前編(前回記事)
- 「海での危険」を知っておこう
- 前編のまとめ
後編
- 危険を防ぐ「海での安全対策」
- まとめ
危険を防ぐ「海での安全対策」
本記事は、主に下記のサイトを参考にして書きました。
もっと詳しく知りたい方は、是非下記のサイトにアクセスして確認してくださいね。
その他参考になるサイト等も、文中にリンクを貼っておくので参考にしてください。
- 海上保安庁「海での事故から子供を守る」海上保安庁ホームページ (最終閲覧日:2017/6/4)
- 内閣府大臣官房政府広報室「 水の事故、山の事故を防いで 海、川、山を安全に楽しむために」 政府広報オンライン(最終閲覧日:2017/6/4)
悪天候のときは時は海に行かない
たとえ前もって予定していても、天気が悪そうなら諦めることも大切ですよね。
天気予報を事前に確認して判断する。
現地に着いてからも、天候の変化に注意する。
そして、風が強い、波が高いなど海が荒れているときや、荒れることが予想されるときには海に行かないようにしましょう。
或いは、途中で帰る決断も必要です。
海上保安庁では、全国各地の灯台などで観測した気象・海象の現 況などの「海の安全情報」を提供してくれています。
<海上保安庁が提供する海の安全情報サイト>
- パソコン用サイト http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/mics/
- スマートフォン用サイト http://www6.kaiho.mlit.go.jp/sp/index.html
- 携帯電話用サイト http://www6.kaiho.mlit.go.jp/m/index.html (最終閲覧日:2017/6/4)
スマートフォン用サイトでは、GPSによ るスマートフォンの位置情報により、現在地周辺の情報が確認できます。
また、海上保安庁は、緊急情報や気象庁発表の気象警報・注意報等を電子メールで配信してくれています。こういったものを利用するのも手ですね。
<海上保安庁が提供する緊急情報配信サービス>
- http://www7.kaiho.mlit.go.jp/micsmail/reg/touroku.html(最終閲覧日:2017/6/4)
危険な場所には近づかない
危険な場所は避けましょう。危険な場所は「危険」「遊泳禁止」などと案内されていることがあります。
海岸や海水浴場の掲示や標識などを確認するとともに、危険がないか自分の目でも確かめましょう。
前回の記事で紹介した「離岸流」や「戻り流れ」、そして突然水深が深くなるような場所に気をつけましょう。
遊泳禁止区域では泳がない
「遊泳禁止区域」では泳がないようにしましょう。
遊泳禁止となっているくらいですから、離岸流が発生している場所であったり、海中の状況が危険な場所です。絶対避けましょう。
「海水浴場」でも、遊泳禁止発令時や海水浴場の開設期間外に泳ぐことはやめましょう。
監視員(ライフセーバー)がいることを確認して、子どももいますから、できれば監視員の近くで遊ぶようにするといいですね。
体調を考慮する
子どもの体調が優れないときは、海で遊ぶことを控えましょう。
海遊びは体力を消耗します。ちょっと不安だなというときはやめておいた方が無難ですよね。
親の体調を考慮することも大事です。
自分自身の身を守るために当然であるとともに、体調が悪いと注意散漫になって、子どもの安全も守れません。
子どもが楽しみにしていたとしても、キャンセルする勇気が大事です。
現地でも、体調には留意しましょう。
飲酒後や飲酒しながらの水泳や釣りは事故につながりやすく、とっても危険です。絶対にやめましょう。
準備運動をする
海で泳ぐ前には準備運動はしっかりしましょう。
海に入って足をつるなどしたら溺れてしまいます。
子どもと一緒にラジオ体操やストレッチをしましょう。親の役目ですね。
子どもから目を離さない
水深が浅いからといって安心は禁物です。
水深が低くても溺れる可能性はあります。波にさらわれたり、流される可能性もあります。
前回記事で説明したように、突然高い波がくるかもしれませんし、風が強ければ思いのほか流されます。
子どもが海で遊んでいる間、砂浜で寝ている人を見かけますが、最低でも誰か一人は子どもから目を離さないようにしましょう。
トイレなどでその場を離れるときも、声掛けをして誰か一人は見守るようにしたり、一旦子どもを海からあがらせて連れていくなど対処が必要ですね。
救命用具を準備する
救命用具がるあると安心です。釣りをするときやボートに乗るときなどは、ライフジャケットを着るようにしましょう。
海水浴の時もライフジャケットを着用させれば安全度が増しますね。
上腕につけるタイプの浮き輪などもあります。
救急箱も用意しておきましょう。
事故時の対応を考えておく
離岸流からの脱出の方法や、流されたときの対処方法(「ういてまて」等)を覚えておきましょう。
前回記事で説明していますので確認してください。
海上保安庁の緊急電話番号は118番です。覚えておきましょう。
子どもが流されても、不用意に飛び込んでは自分が溺れて助けられるものも助けられないかもしれません。
救助方法をシュミレーションしておきましょう。水難事故時の対処法を学ぶ講習会に参加するなども手です。
- 市民水難対処法講習会;日本公的機関救助潜水士養成センター(最終閲覧日:2019/6/24)
さいごに
2回にわたって、子供と海遊びに行く前に親が知るべき海での”危険”と”安全対策”についてご紹介しました。
参考にしていただき、安全に海遊びをしてくださいね。
◆海の危険について詳しく知りたい方は→ 子供と海遊びに行く前に親が知るべき”海での危険”6つ
<参考・引用文献>
- 参考:海上保安庁「海での事故から子供を守る」海上保安庁ホームページ (最終閲覧日:2017/6/4)
- 参考:内閣府大臣官房政府広報室「 水の事故、山の事故を防いで 海、川、山を安全に楽しむために」 政府広報オンライン(最終閲覧日:2017/6/4)
- その他リンク: 市民水難対処法講習会;日本公的機関救助潜水士養成センター(最終閲覧日:2017/6/4)
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