「おこづかいって、どうあげればいいんだろう」
「子どもにお金の大切さを教えるにはどうしたらいいんだろう」
お子さんのおこづかいや金銭教育で悩んでいる場合、「子どもにおこづかいをあげよう〜我が子がお金に困らないマネー教育を」という本を読むと解決できるかもしれませんよ!
目次
「子どもにおこづかいをあげよう」の概要
「子どもにおこづかいをあげよう!」には”おこづかい”をとおして、子どもに金銭感覚や管理の仕方などのマネー教育を行うための具体的なやり方が書いてあります。
「おこづかいプログラム」の特徴と子どもに伝えられることは?
「子どもにおこづかいをあげよう!」が提案するおこずかいのシステムを「おこづかいプログラム」と読んでいますが、その「おこづかいプログラム」の特徴としては、
・子どものマネー教育=金銭教育
・親はおこづかいを支払い、子どもは”家の仕事”を引き受ける
・親子でそろっておこづかい「会議」を開いて、金額と子どもが引き受ける”家の仕事”を、両者合意の上で決める
・おこづかいには、子ども自身のほしいもののためのお金のほかに、必要なもののお金、寄付のためのお金を含める
・おこづかいでまかなう裁量を年齢に応じて大きくしていく
子どもにおこづかいをあげよう!(p70)
という特徴があります。
この「おこづかいプログラム」を実践すると、こんなことが子どもに伝えられるそうですよ。
・人はお金を得るために働かなければならない
・お金を何に使うかをちゃんと考えなくてはいけない
・ほしいものすべてが手に入る人はたぶんいない
・お金には責任がつきものである
・お金があればいろいろなものが買える
・お金は簡単になくなってしまう。間違って使われることも多い
・未来のために、持っているお金の何割かは貯金しなくてはならない
・地球の未来のために、環境や社会的弱者にも配慮してお金を使わねばならない
子どもにおこづかいをあげよう!(p74)
おこづかいをどうしよう、子どものマネー教育をどうしよう、と思っている方は一読の価値ありですね!
「子どもにおこづかいをあげよう」のここがいい!
子どものマネー教育の本は数冊読みましたが、「子どもにおこづかいをあげよう!」の良かったところはこんななところでした^^
- 「おこづかいプログラム」を始める手順が明確
- 子ども向けの説明マンガがあり、子どもにも意図が伝わりやすい
- ”おこづかい”と”お手伝い”の関係性に納得できた
というところです。
「おこづかいプログラム」を始める手順が明確
「おこづかいプログラム」を始めるための手順が明確に記載されています。
順をおって説明されていますし、子どもと話し合う時に必要なフォーマットなども掲載されています。
なので、「どこから手をつけようか?」と迷ったりすることなく進められるので助かります。
子ども向けの説明マンガがあり、子どもにも意図が伝わりやすい
この「おこづかいプログラム」は、子どもに理解してもらうことが必須ですが、その点もちゃんと考えられています。
子ども向けに要点をまとめたマンガが掲載されているからです。
どういった意図で、どういったやり方で「おこづかいプログラム」をやるのかを説明するのは、もしこのマンガがなかったら難しかったかもしれません。
”おこづかい”と”お手伝い”の関係性に納得できた
そして、”おこづかい”と”お手伝い”の関係性に納得できたところも大きいです。
人の役に立った対価としてお金をもらうことを教えたいのですが、お手伝いしたらお金がもらえるのだと、「”お手伝い”=”お金をもらうため”」と思考がなってしまうのが嫌だったんですよね。
「”おこづかい”と”お手伝い”は切り離すべき」という意見もあり、迷っていたんですが、「子どもにおこづかいをあげよう!」には納得できる答えが書いてありました。
「子どもにおこづかいをあげよう!」では、おこづかいをもらうためにするお手伝いを”家のしごと”と呼んでいます。
、”家のしごと”は”お金をもらう責任”としておこなうもので、”お手伝い”とは別物としているんですね。
「ただ言葉を変えただけじゃないか!」と思いきや、
「たとえお手伝いが毎日ちゃんとできなくてもお小遣いをあげる」「どうしてもできない場合は話し合って”しごと”を再設定する」という条件をつけています。
「おこづかい」=「誰かの役に立った対価」という考え方を教えるとともに、あくまで子どもと親との信頼関係があった上で成り立つ「おこづかい」なので、根底にある考え方がいわば「金儲け」だけじゃなくなるんですね。
我が家に取り入れる上で見直したこと
我が家ではすでにおこづかいをあげていたんですが、お金に対する教育的な要素を取り入れたかったので、この「おこづかいプログラム」を導入することに。ただし、我が家の実情に合わせて調整しましたよ。
例えば、
おこづかいの金額はざっくり決め
「子どもにおこづかいをあげよう!」の中では、過去の実績から値段を決めるように説明しています。
我が家の場合、正確な記録がなかったんですよね。子どものものを分けた細かい記録がなかったため、過去が追えない!
なので、「だいたいこれくらいだよね」で決めちゃいました。
「実際やってみて調整していこうね」と、子どもと話しましたよ。
”週一”でなくて”月一”であげる
「子どもにおこづかいをあげよう!」の中では、週一でおこづかいをあげることを推奨しています。
理由としては、子どもが管理しやすいから。
我が家の子の場合、今のところそこまで多くのお金を使わないので、今は月一で十分と判断しました。
これは、どこまでを「おこづかいでやりくりさせるか」と「その子の年齢」にもよると思います。
実際やってみてお金の管理が難しそうだったら、週一で細かくあげる方法を検討しようかなと思います。
おこづかい帳を作成
「子どもにおこづかいをあげよう!」では、おこづかい帳の付け方やフォーマットなどについては触れていませんでした。
なので、以前に当ブログ記事「子供のおこづかい|お金の使い方と生きる力を身につけさせる方法」で紹介した「かしこい子どもを育てるおこづかいトレーニング―お金のやりくりで生きる力が身につく」をベースに、A4用紙で自作しました。
「かしこい子どもを育てるおこづかいトレーニング―お金のやりくりで生きる力が身につく」も子どもにおこづかいをあげることを考える時に役立つ本です。
お手伝いとお小遣いを切り離して、おこづかいの運用のみで考えているならば、こちらの本も一読の価値がありますよ。
我が家はいいとこ取りのミックスで、我が家流にアレンジさせてもらった感じですかね
さいごに
ということで、子どものお小遣いの上げ方で迷っていたり、お金の教育をしてあげたいと思ったら、読んでみると答えがあるかもしれませんよ。
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