小学生の息子は「小説家になりたい」というほどの本好きになりました。
「読書する習慣はきっと子どもの役に立つ!」と考えていて、本が身近にある生活環境を作ってきたのが功を奏したのかなと思っています。
今回は、そんな本大好き息子を持つ親として今までおこなってきた、子どもに読書習慣を身につけさせる12個のアイデアをご紹介します。
目次
子どもに読書の習慣を身につけさせるのに大事な3つの前提
これから「子どもに読書習慣を身につけさせるアイデア」を紹介していきますが、その全てのアイデアの前提にある大事な考え方があると思っています。
具体的なアイデアの紹介にはいる前にそんなお話をしますけど、面倒な人は次の章まで読み飛ばしてくださいね。
読書習慣の土台は幼児期から作る
親が「なかなか本を読んでくれない」「読書習慣を身につけさせたい!」と思っても、急に身につくものでもないですよね。
自分で本を読めるようになるのは、小学校に入ったくらいからでしょうか。早い子だと年長さんくらいかもしれません。
それまでに、本に慣れ親しむ環境を、できるだけはやく整えておくといいと思っています。
いやいや読んでも身につかない読書習慣
「本を読みなさい!」と無理やり言われても面白くないですよね。
まずは「本って面白いなあ」と思わせるところから始まります。
本が好きになれば、読書習慣も自然と身につきますからね。
環境を整えることで読書習慣が身につく
無理強いしても意味はないですから、本に慣れ親しむ環境づくりが大切です。
「本を読みなさい!」というよりも、自然と本を取るような環境をいかに作れるか、がすごく大事じゃないかあと思ったりするわけです。
【読書習慣作り】本が好きになる環境作りの4つ基本
子どもに読書習慣を身につけさせるために最も大事なことは、本を好きになってもらうことです。
本を好きになってもらう、その環境作りのための基本のアイデアを、まずは4つご紹介します。
絵本の読み聞かせをする
絵本の読み聞かせは、近い将来子どもを読書好きにするのにとても有効です。
ぜひ小さな時から読め聞かせをしましょう。
教育的な絵本だけでなく、ただただ楽しい絵本もたくさん読み聞かせるといいですね!
その時の楽しい体験が、「本は楽しい!」と思わせることができます。
「本好きにさせるため」と目的にしてしまうより、小さな子との楽しい感情を共有する時間として、親も読み聞かせタイムを楽しんだ方が後々効果があるんじゃないかと思います。
楽しいことは習慣として長く続きますからね。
小さい子はとくに、同じ絵本を何度もよみたがります。
何度同じ本を読んでもいいのです!
もう一度言っちゃいますが、楽しいことは習慣として長く続きます。
図書館通いをする
もし家の近くに図書館があるならば、図書館通いをしましょう。
図書館は本との出会いの宝庫です。
あまり本を読まないのは、その子がおもしろいと思う本に出会っていないだけかもしれません。
もし、図書館通いに乗り気でなかったら、なにか楽しいことと抱き合わせで連れて行ってみましょう。紙芝居などのイベントをやっている図書館もあります。
動くのが好きな子ならば、公園などでひとしきり遊んだ後の休憩として立寄るなど、子どもが興味を持ちそうなことと一緒に図書館通いを含めてみるとうまくいくかもしれません。
なるべく小さな時から図書館通いをはじめて習慣化するのがいいです。
楽しそうな絵本にたくさん触れさせておくことで、のちに本を読む習慣に繋がりますよ!
図書館の本は借りられるだけ借りよう
そのようにして、図書館通いを始めたら、ぜひ子どもに好きな絵本を選ばせて、借りられるだけ借りましょう。
返す日までに全部読めなくても構いません。
延長する手もありますし、読まないで返すのでも構いません。
今はその気分じゃなかっただけです。
その反対に、なんとなく借りた本がなんとなく目について、読んでみたら面白かったということもあります。
好きな本に出会うチャンスを増やす意味で、図書館では上限いっぱいまで本を借りましょう。
ワンランク上のオススメ本を混ぜる
図書館通いが習慣になったら、子どもが借りる本に、ワンランク上のオススメ本を忍ばせましょう。
今読んでいる本より字数が多く、読む難易度が少しだけ高いもので、子どもが興味を持ちそうなものを選ぶといいです。
子どもが気が向いた時に読んで「面白い!」と思ったら、急に読書レベルがワンランク上がります。しめしめ、な快感です^^
本を置く場所を工夫する
本を日常生活に取り込むには、本を置く場所を工夫することは大事だなあと思います。
「本」の存在自体を認識する回数が増えれば、その分「本を読もう」と思う確率も増える、という考えです。
リビングに本棚を置く
家の中で子どもがよくいる場所には、本棚を置くといいです。
小さな子は特に、リビングで過ごす時間が長いかなという意味で「リビングに本棚を置こう」と言っていますが、別の部屋で過ごす時間が多ければそちらになると思います。
目につく場所にある方が、本を手にとる機会が当然増えます。
テレビを見ようと思った時に、何気なく隣の本棚に目が行き、その中の気になった絵本を手にとるかもしれません。
親が料理をしている間、食器を洗っている間に、子どもが「何をしようかな?」と考えるとき、ふと本が目に入れば「本を読むこと」が選択又に入ります。
本棚をおくスペースがない!
そんなこともあると思います。そんな場合も諦める必要はないかなと思います。
テレビ横に本を置く、少しのスペースを確保するだけでもいいです。
我が家もレイアウトの事情で本棚が置けません。理想通りにはいかないです、、、
なので、テレビ横に図書館から借りてきた本と今読んでいる本をおくスペースだけ、なんとか確保しました。
そこには、 図書館に行くたびに新しい本が並びます。
これだけでも本を読む確率があがります!これは実証済み。
あらゆるところに本棚を置く
本棚はいろんなところに置いておくといいです。
我が家では、リビング、廊下、子供部屋、共有の部屋に本棚を置いています。
衛生上どうかというのもありますが、トイレもよく目につく場所ですね。
これは、「視認率があがる」=「本を読もうかなという確率があがる」からです。
そう言った点で、小さい頃は特に、紙の本を置いておくことは大事かなと思っています。
電子書籍は便利ですが、そこに存在していないという点で紙の本には勝てないです。(大人が読む分には便利ですけどね)
親も本を読む
親が本を読む姿を見せるのはとても大事です。
「本を読みなさい!」と子どもに言っておいて、親はテレビばかり見ていたら説得力がないですよね。
「背中を見せる」ってやつですね。
「子育て中で本を読む時間が取れない!」なんてこともあると思います。
夜寝る前に10分でも時間を作って、「今こんなは本を読んでいるんだよ」とお子さんと会話してみるだけでも違うと思います。
【読書習慣作り】本好きにさせるきっかけを増やす8つのアイデア
まずは、上記の4つの基本を押さえることが大事かなと思います。
それプラス、子どもは十人十色、やり方もいろいろ。
我が家での実体験も踏まえて、こんなことすると「本好きにさせるきっかけになるんじゃなかろうか」というアイデアを8つご紹介します。
マンガからはいる
絵本から児童書への移行時期や、あまり本を読む習慣がない小学生などは、マンガベースの本から入るのも手だと思います。
そもそも絵本は”絵”がベースですよね。
急に字ばかりの本はハードルが高いです。
なので、絵本から本格的な活字の本の中間みたいな本を挟むといいです。
例えば、絵本からの移行時期は、かいけつゾロリやキャベ玉探偵なんかの本がおすすめです。
◆合わせて読みたい ・超人気児童書『かいけつゾロリ』を敢えて今更勧める3つの理由
・ゾロリが好きな低学年の子供に勧めたい!おもしろ児童書3選!
ちょっと勉強チックな内容も、今は様々なジャンルの本が漫画ベースでたくさんでています。
「お勧め偉人伝~小学生が初めて読むならマンガがお勧め」で紹介した伝記だったり、理科や算数なんかもドラえもんやコナンなどで楽しめたりするものもありますね。
本が苦手な子は、そういった本から入るのも有りだと思います。
読書の習慣が身につけば、活字ばかりの本にも自然と手を伸ばす確率が高まります。
我が家の息子も、小学校一、二年の頃は、ゾロリなどの絵が多い本が多かったですが、徐々に字ばかりの本を手を伸ばすようになりましたよ。
読書記録をつける
徐々に読書習慣がついてきたら、読書記録をつけるというのも手です。
読んだ冊数をカウントすることで「つぎ読むぞ!」とモチベーションが上がる子もいます。
「ドラえもんの読書記録ノート〜子供を読書好きにするお助け道具」の記事でも書きましたが、お気に入りの読書記録ノートでやるとさらにいいですね。
我が家の息子が児童書を読み始めた頃につけていましたが、「こんなに読んだ!」と自慢げに見せてくれていましたよ。
そんな経験から、絵本から児童書を読み始めるくらいの年頃の子には、特に効果的だと実感しました。
気に入った本は買う
気に入った本は買ってあげるといいです。
お気に入りの本はなんども読みます。好きな本は何回読んでも面白いわけですし、新しい気づきがあったりするんですよね。
我が家は「おしりたんていシリーズ」が揃ってますが、娘も息子も大好きで何度も読んでます。(息子は減りましたが、娘は読み聞かせにリピートチョイスです。自分でも読み始めてます)
同じ本を何度も読むだけでも、読書習慣が育まれますね。
子供と大人の本を混ぜて本棚に置く
本棚には、子どもの本も大人の本も混ぜておくようにします。
厳密にいうと、いろんなジャンル、いろんなレベルの本を混ぜておきます。
子どもと大人の本を混ぜておくことで、少し上のレベルの本を読むチャンスにつながりますし、目に触れことで思いもよらないジャンルの本を手にとるチャンスにつながります。
そして、親も本を読むことを認識することで、「本を読むのはいいことだ」という認識にもつながります。
親も子どもの本を読んでみる
子どもが読んでいる本を親も読んでみるのも、子どもの読書習慣につながる効果があると思います。
「えっ、なんで?」と思うかもしれませんが、親も子どもが読んでいる本を読むと、その本について会話することができます。
もし子どもがその本を気に入ったのであれば、キラキラした目で本の内容を話してくれます。
「つぎはどうなるかねえ」「この本のここは面白いよねえ」などの会話で、一度読んだ本を再度楽しむことができます。
また、子どもが好きな本を読んでみることで、その子が好きな本の傾向が掴めます。
その子が好きそうな本を探して、勧めてみることで次に繋がることがあります。
本が好きになり始めた、あまり本を読まない子が興味を示した本があった場合は、ちょっと試してみるといいと思います。
本の中で興味があることを実践してみる
お子さんが好きになった本があれば、その本の内容を現実に体験やしてみましょう。
たとえば、「美味しそうなものが出てきたら作ってみる」「舞台となった場所に行ってみる」などです。
最近、我が家の娘は「ルルとララ」という、森の中でおかし作りををするシリーズにはまっています。本に出てきたお菓子を実際作って楽しんだりしています。
本の内容を体感をして楽しんだほうが、より「本って面白い!」という感情が増幅されますよね。
ブックフェアに連れて行く
絵本や児童書のブックフェアに連れて行くのも手です。
東京近郊にお住いの方限定になっちゃいますが、上野のブックフェアなんかオススメです。
作家さんがきてイベントしたり、いろんな本が展示してあって面白い本に出会うこともあります。
あまり本を読まない子もそんなところから始めてみるのも手かなと思います。
近くでないか探してみてください。
ビブリオバトルをする
ビブリオバトルをご存知ですか?
ビブリオバトルをさっくり説明すると、「お気に入りの本を選び、その本のどこが面白いかなどについて、数人の前でプレゼンし、どの本を読みたいか投票する」、という高度な遊びです^ ^
これは、ある程度本が好きな子ども向けかもしれませんが、人前で話すのが好きだったり、バトル的なものが好きな子は食いつくかも、という意味でご紹介。
我が家では、息子発信の絶賛大流行中でして、毎週末3連続で開催しされています。
年長の娘も参加してますが、プレゼンは難しいので「どんなところが好きですか?」と、質問形式。好きな本のことを聞かれて、「なんか楽しい」のだそうです。
さいごに
ということで、子どもに読書習慣を身につけさせる12個のアイデアをご紹介しました〜。
参考にしていただければ幸いです。
スポンサーリンク