「子どもの笑顔が嘘くさいなあ・・・」
「子どもがいつも同じ顔・・・」
写真を撮っていてそう思ったら、「5 Tips for Capturing Genuine Kids Portraits(本物の子供ポートレイトを撮るための5つのヒント)」がヒントになりそうです。
今回は、海外サイトの上記の記事から、海外のフォトグラファーの写真術を学んでいきます。
目次
出典のサイト
「5 Tips for Capturing Genuine Kids Portraits」は、フォトグラファーのHILLARY GRIGONISさんが、”本物の子供ポートレイトを撮るためにはどうすればいいか”について紹介している記事です。
下記のサイトで紹介されています。
CreativeLive: Free Live Online Classes
このサイトは、写真や動画、アート、デザイン、音楽などクリエティブな活動に関して、どちらかというと、プロ目線でプロを目指す人に向けたヒントが満載のサイトです。
本物の子供ポートレイトを撮るための5つのヒント
「5 Tips for Capturing Genuine Kids Portraits」は、子どもの自然なポートレイトを撮るためのヒントをまとめた記事です。
ポートレイトとは、
狭義の肖像写真は営業写真 (写真館で撮る写真) の一種目で,肖像画様式の流れをくんでおり,結婚写真,記念写真も含まれる。広義には人物写真に包含され,モデルの性格描写を試みる芸術的に高度なものや,報道的,広告宣伝的な目的で撮られるものも多い。 出典:肖像写真(しょうぞうしゃしん)とは – コトバンク
なので、いわゆる”スナップ写真”のような、自然に動き回っている子どもを撮るときのヒントというよりも、しっかりカメラの方を向いてもらった状態で撮るような場合のヒントと言えます。
そして、このヒントは、自分の子どもを撮る場合ではなく、どちらかというと、他の子どものポートレイトを撮ることを想定して書かれています。
ですが、自分の子どもを撮る場合においても何らかのヒントになると思いますので、”親が我が子を撮る”という観点から、それら5つのヒントを読み解いてきたいと思います。
ヒント1:Understand the child first.
「まず子どもを理解しよう」
Every portrait begins with an understanding of just who the subject is — but that starting point is even more essential when photographing kids.
「すべてのポートレイは、被写体が誰であるかを理解することから始まり、特に子どもを撮る場合は、さらにそのことが重要である」と、筆者は言っています。
子どものポートレイトを撮る前に、名前や年齢、好きなこと、嫌いなことなどを把握しておくことが大事とのこと。
このヒントについては、親であればある基本的にはクリアしている考えていいでしょうか。
ただし、自分の子どもがどんなことをしている時にその子らしい素晴らしい表情をするのか、どんな言葉をかけたら自然な微笑みが出るのか、などは改めて考えてみるといいんじゃないでしょうか。
ヒント2:Strategize a kid-focused way to get genuine smiles.
「真の笑顔を得るために、子どもに焦点を当てた方法を戦略化しよう」
Once you understand a bit of who that particular child is, you can come up with a few ways to get a genuine smile or even a giggle.
筆者は、「その子がどんな子であるかを理解すると、本当の笑顔やクスクス笑う顔を引き出す幾つかの方法を考え出すことができる」と言います。
性格によってその引き出し方は違うとも。
アクティブな子は、「ジャンプして」などの声がけが有効だったり、シャイな子には親にジョークを言ってもらって、遠くから撮影するなどの手段が考えれると言います。
自分の子どもであっても、兄弟姉妹では性格が違います。だから、その子に合った笑顔の引き出し方があるはず。
親として把握しておくといいですね。
ヒント3:Think natural poses for kids portraits.
「子どもポートレイトのために自然なポースを考えよう」
大人のように撮影者が思ったポーズを取らせるのことは、子どもには難しいですよね。
だから、子どもには、自然でベーシックなポーズをさせる術を考えておくと良いとのこと。
Use fun, kid-friendly directions, like asking them to sit “criss-cross applesauce” or correcting a slouch by saying, “show me how tall you are.”
「例えば、『あぐらをかいてみようか』と言ってみたり、背筋を伸ばすために『君の身長がどれくらいか見せて』などのように、楽しくて子ども受けする指示を使いましょう。」と、筆者はアドバイスしています。
確かに、「はい、ポーズ!」ばかりではいっつも同じ顔の量産ですよね。
幾つか良い言葉がけを用意しておくといいんじゃないでしょうか。
ヒント4:Keep directions fun and simple.
「指示は楽しくシンプルに」
The key to getting great expressions and keeping kids engaged long enough to shoot a variety of different shots is to make photos fun.
「素晴らしい表情を引き出したり、様々なショットを撮るのに十分なあいだ子どもを撮影に引き込んでおくためには、撮影を面白くすることが大事です」と筆者は言っています。
撮影者が「こういう写真が撮りたい」とイメージが固まっているほど要注意ですね。
自分の理想とするイメージに近づけようと、気乗りのしない子どもに指示を出してもうまくいきません。
子どもが思うように写真に収まってくれなくても、イライラしたら逆効果。
そんなときは”子どもが楽しくなるように撮影”することを心がけてみるといいかもしれませんね。
ヒント5:Work with each child’s unique quirks.
「それぞれの子どもの独特なクセとうまくやろう」
Recognize what the problem is, and find a way to either counteract that or work with it.
「問題は何かを把握し、それら(子どものクセ)をうち消す方法やうまく利用する方法を見つけよう」とアドバイスしています。
例えば、こんな例をあげています。
- 落ち着きのない子には、物を持たせる。(クセをうち消す)
- 恥ずかしがり屋で顔を手で隠してしまう子には、”いないいないばあ”をしてみる。(クセをうまく利用する)
ただただ言葉でやめるように指示するよりも、断然効果的ですね!
我が子のクセを見抜いて逆に利用しましょう〜〜。
さいごに
ということで、「5 Tips for Capturing Genuine Kids Portraits」から、親が我が子を撮る目線でヒントを解釈してみました。
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