「おばあちゃんが同じことを何度も聞いてきていやなんだ」
認知症ってなんなのか理解できていなければ、子供が戸惑うのも無理はありません。
小さな子供に認知症を理解してもらうのに、認知症をテーマにした絵本の読み聞かせをするのも一つの手です。
目次
絵本「ばあばは、だいじょうぶ」の概要
「ばあばは、だいじょうぶ」は認知症をテーマにした絵本です。
ばあばは、だいじょうぶ (絵本・ちいさななかまたち) (Amazon)
この絵本の概要としては、
大好きな、やさしいばあばが、この頃変わってしまった。何度も同じ質問をしてきたり、得意だった編み物ができなくなったり。ばあばは「わすれてしまう病気」なんだ。そして冬の寒い日、ばあばがいなくなった…
老い、認知症、介護といった、とても難しい、しかし誰もが避けては通れない問題を子どもの視点から描き出しています。記憶を少しずつ失っていっても、それでも変わることのない人間性、家族の繋がりを描き出す感動作です。 Amazon 内容紹介より
作者の体験したことをベースに描かれた絵本。祖母が自分の母親、祖母の「わすれてしまう病気」をはじめは受け入れられない孫が自分の投影であるとのこと。
絵本で伝えるメリット
子どもに認知症を伝えるのに、絵本はいい手段だと思います。
この「ばあばは、だいじょうぶ」は絵本なので、難しいことはかいてありません。
ばあばと孫のつばさくんのお話。
認知症を発症し、なんども同じことを聞いたり、徘徊しはじめる”ばあば”。
つばさくんははじめ戸惑いながらも、「わすれてしまう病気」であると理解していくお話。
話自体は単純なので子供でも感覚的に理解しやすいです。
むしろ感受性の強い子は泣き出してしまうかもしれません。
絵本だからこそ伝わりやすいのです。
そう、大人にも。
さいごに
妻、子ども2人の前で読み聞かせしてみました。
5歳の娘も少し涙ぐんでいました。
彼らの祖母はまだ、徘徊など症状が進んだわけでなく、物忘れがひどい、何度も同じことを聞く症状だけなのですが、想像して少し悲しくなってしまったのかもしれません。
これを機に理解を深め、優しい気持ちで見守ってくれればいいなあと思っています。
気になる方は、まず大人が読んでから、子どもにも読み聞かせしようか考えてみてもいいと思います。
◇記事のなかで紹介した本はこちら↓
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